株価指数のFTSEって? どんなものがあるのか調べてみました

 こんにちは、ユウ子です。

 インデックス型投資信託やETFのベンチマークとして登場する株価指数の1つ、FTSEについて纏めてみます。

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FTSEとは

 イギリスのロンドンに拠点を置く会社FTSE International Limitedが、算出する株価指数です。読み方は、フッツィー・インターナショナル。

 FTSE International Limitedは2018年3月現在、Frank Russell Companyと言う会社とともに、ロンドン証券取引所の子会社扱いとなっています。どうやら、前述2社+関連子会社を含めてFTSE Russellと名乗っているようです。

 以下に、FTSE Russellの日本版公式サイトを張り付けておきます。

リンク FTSE Russell公式サイト(日本版)

FTSEの主な株価指数

2018年3月現在

FTSE100種総合株価指数

 ロンドン証券取引所に上場している100銘柄で構成されています。銘柄の選出は、時価総額が多い順です。日本では馴染みが薄いものの、イギリスの代表的な株価指数になります。

上位5社

  • HSBCホールディングス(超巨大金融グループ)
  • ロイヤル・ダッチ・シェルA(石油業)
  • ブリテッシュ・アメリカン・タバコ(タバコ)
  • BP(石油業)
  • ロイヤル・ダッチ・シェルB(石油業

 なぜか、ロイヤル・ダッチ・シェルがAとBに分かれ上場しておりますけども、諸事情によってそうなっている模様です。そして、上位5社で時価総額の3割を占めています。

FTSE Global All Cap Index

 先進国24か国と新興国23か国を合わせた計47か国の7,700にも上る銘柄で構成されています。大型株、中型株、小型株を取り扱っており、後述するFTSE Developed All Cap IndexとFTSE Emerging All Cap Indexを組み合わせた形となります。

FTSE Global All Cap Indexをベンチマークにした投資信託

FTSE Developed All Cap Index

 先進国24か国の大型株、中型株、そして小型株の計5,500以上の銘柄で成り立っています。国別構成比率は、アメリカがダントツの6割、日本、イギリスと続いていきます。故に、アメリカの影響が強く反映されます。

国別構成比率と上位5か国の割合

 以下にて、構成国をアルファベット順にて掲載します。中国が新興国扱いなのに対し、香港が先進国扱いとなっております。

  • オーストラリア(Australia)
  • オーストリア(Austria)
  • ベルギー(Belgium)
  • カナダ(Canada)
  • デンマーク(Denmark)
  • フィンランド(Finland)
  • フランス(France)
  • ドイツ(Germany)
  • 香港(Hong Kong)
  • アイルランド(Ireland)
  • イスラエル(Israel)
  • イタリア(Italy)
  • 日本(Japan)
  • 韓国(Korea)
  • オランダ(Netherlands)
  • ニュージーランド(New Zealand)
  • ノルウェー(Norway)
  • ポルトガル(Portugal)
  • シンガポール(Singapore)
  • スペイン(Spain)
  • スウェーデン(Sweden)
  • スイス(Switzerland)
  • イギリス(UK)
  • アメリカ(USA)

FTSE Developed All Cap Indexをベンチマークにした投資信託

FTSE Emerging All Cap Index

 新興国23か国の大型株、中型株、そして小型株の計2,000以上の銘柄で成り立っています。国別構成比率は、中国がトップの約3割。次に台湾、インド、ブラジル……と続いています。

国別構成比率と上位5か国の割合

 以下にて、構成国をアルファベット順にて掲載します。

  • ブラジル(Brazil)
  • チリ(Chile)
  • 中国(China)
  • コロンビア(Colombia)
  • チェコ(Czech)
  • エジプト(Egypt)
  • ギリシャ(Greece)
  • ハンガリー(Hungary)
  • インド(India)
  • インドネシア(Indonesia)
  • マレーシア(Malaysia)
  • メキシコ(Mexico)
  • パキスタン(Pakistan)
  • ペルー(Peru)
  • フィリピン(Philippines)
  • ポーランド(Poland)
  • カタール(Qatar)
  • ロシア(Russia)
  • 南アフリカ(South Africa)
  • 台湾(Taiwan)
  • タイ(Thailand)
  • トルコ(Turkey)
  • アラブ首長国連邦(UAE)

FTSE Emerging Index

 前述のFTSE Emerging All Cap Indexより、小型株を除いた大型株と中型株の約1,000種の銘柄で成り立っています。構成国に違いはなく、比率が多少動くものの上位5か国も変動ありません。

上位5か国の割合

FTSE Emerging Indexをベンチマークにした投資信託

FTSE Emerging Markets All Cap China A Inclusion

 FTSE Emerging All Cap Indexに中国国内向けの株式A株を組み込んだ株価指数です。銘柄が4,000を超え、なかなかの規模に拡大しています。大中型株で構成されたFTSE Emerging Indexにも、中国のA株を含んだFTSE Emerging Markets China A Inclusionと言う株価指数がある模様です。

FTSE Emerging Markets All Cap China A Inclusionをベンチマークにした投資信託

FTSE RAFIインデックス・シリーズ

 FTSE RAFIインデックス・シリーズとは、主となる大きな株価指数に入っている株式の中から、一定の水準に達した株式にて構築されている株価指数のシリーズです。要は、厳選された銘柄が集まっています。

 最初の選出基準として、純資産、キャッシュフロー、売上高、配当を比べ、企業をランク付けしていきます。その上で、当初に設定した銘柄数になるように調整していくようです。

 例えば、FTSE RAFI Developed 1000 Indexは、FTSE Developed All Cap Indexの中から1,000社が選ばれておりますし、FTSE RAFI Emerging Indexは、FTSE Emerging All Cap Indexの中から350社が引き抜かれています。

リンク FTSE RAFI Developed 1000 Indexファクトシート(英語、PDFファイル)

FTSE RAFI Developed 1000 Indexでは、ファクトシートにて、FTSE Developed Indexが比較に使われておりますが、選出する基本株価指数はFTSE Developed All Cap Indexと冒頭にて明記されておりますので、参照の際にはご注意ください。

FTSE RAFIインデックス・シリーズをベンチマークにした投資信託

All Cap=大中小型株、All Capなし=大中型株と覚えると良いです

 FTSEは、RAFIシリーズを始めとする細かい分類が多く、なかなか記憶に残りづらいのが正直なところかと思います。また、MSCIと違い、ベンチマークに採用している投資信託もそれほど多くはない印象なので、なおさら覚えづらいかも知れません。

 覚えるコツ……と言うほどでもありませんが、All Cap=大中小型株構成All Capなし=大中型株構成RAFI=抜粋構成と把握していただければ分かりやすいのではないでしょうか。

 ところで、投資信託では決して多くはないこちらの株価指数ですけども、ETFの方では取り扱いがあるようです。いずれそちらについても追記していくつもりです。それでは。